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食卓から農場へ:シリーズ9

投稿日:2021/10/24

「ひとむすび」

玄米の美味しさと健康への想いをにぎる

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美味しいから玄米なのです

上野さんが玄米おむすびをオンラインショップで販売し始めたのは、2020年3月。
子育てに忙しい彼女が食の事業を始めようとして、玄米おむすびから始めたのは、ごく自然の成り行きだった。
熊本県芦北の実家は米農家。父親は玄米にこだわりがあり、食卓に玄米ご飯があることは至極当たり前のことだった。

▲代表の上野さん

▲カラフルでかわいい玄米おむすびたち

 

関西の大学に通うことになった頃から、安くて手軽な食事になってしまったが、特段、気にしていたわけではない。
食の内容に対して強く意識し始めたのは、自ら子どもを育てる立場になってからで、
父親の玄米へのこだわりの意味が直ぐに了解できたのだ。

玄米は、白米よりビタミン、ミネラル、繊維質が豊富で、健康にいいことは広く認知されているが、
特別にこだわりがある人たちの食べ物というのが現実だ。
それは、玄米に対応した炊飯器が必要であること、白米より長く水にひたし、
また少し塩を加えることにより、味わいがよくなるという手間隙が、普及の障害になっていた。

上野さんも、修行者のような気持ちで食してもらうのではなく、
本当に美味しいと思ってもらいたいという思いから、釜を使う玄米のおむすびの製造工程にこだわっている。
また、使用している瞬間冷凍機メーカーにも特別の配慮をしてもらっており、
電子レンジで温めるだけで、炊き立ての味わいが再現できる工夫がされている。

なぜ、おむすびなのか

例えば、病気で寝込んでいる時、お茶碗でご飯を出されるより、おむすびの方が食が進みやすいのは
握ってくれた、母親、あるいはお婆ちゃんの想いがこもっているからだという。
これが、おむすびパワーだと上野さんは信じている。
おむすびと玄米、二つのパワーが融合し、これが食する人に元気を与え、人が持つ免疫力を高める元になるのだという。
おむすび用玄米は、熊本県菊池で栽培された減農薬米を使用している。

 

食べ方でおむすびの世界が広がる

ひとむすびは、今年9月24日に福岡大丸にレストランをオープンした。
お客さんの反応を直に聞くこともそうだが、おむすびの様々な食べ方を提案するという目的もある。
玄米にはスパイシーな惣菜が合う。

 

このレストランでは、スパイスチキンカレー、スパイスキーマカレー、グリーンカレーが用意されているが、
定番の塩むすび、鶏ごぼう、小豆玄米、おかか、豚みそ、生姜ちりめんなどのおむすびと
一汁三菜をセットにしたメニューに、新しい玄米おむすびの世界が展開できるのではないかと期待している。

【お問い合わせ】

玄氣おむすび ひとむすび 大丸福岡天神店

〒810-8717 福岡県福岡市中央区天神1-4-1
TEL 092-712-8181(代)